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吉田修一のおすすめ作品ランキング

僕は本を読むことが大好きで幼少期から本ばかりを読んできました。村上春樹村上龍星新一吉田修一中村文則夏目漱石などが好きです。今日はその中でも現在多数の作品が映画化をされている吉田修一さんのおすすめ作品をランキングでまとめてみました。

吉田修一さんとは

吉田修一さんは1968年生まれの小説家で『最後の息子』で小説家デビュー。特筆すべき点は『パークライフ』で芥川賞、『パレード』で山本周五郎賞をとっていることです。純文学と大衆文学の賞を獲得することは非常に珍しい。エンターテイメント性がありながら奥の深い作品を読むなら吉田修一さんがオススメです。さて今回はそんな吉田修一さんの中でも私が個人的にオススメする作品ベスト5をあげていきます。

第5位『悪人』

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

この作品の映画化により吉田修一さんを知った人も多いのではないでしょうか。出会い系で会い本気で愛するようになった男は殺人犯だった。悪についての話でもあるが孤独についての話でもあります。

第4位 『パレード』

パレード (幻冬舎文庫)

パレード (幻冬舎文庫)

シェアハウスに暮らす若者達。彼らは共に秘密を持ち殺人事件と絡み合っていく。サスペンスとしても楽しめる作品で東京に住む人間の独特な関係性を書いた作品。作者が長崎から上京したからなのか東京の冷えた関係性を描くことが多い。この作品は特にそれが顕著で色々な意味で冷を感じられる作品です。

第3位『東京湾景

東京湾景 (新潮文庫)

東京湾景 (新潮文庫)

こちらの作品は純文学寄りの作品です。倉庫で働く男とキャリアウーマンの恋愛です。しかし格差はテーマにされていません。人生の無機質な哀しみを書いた作品で肉体についても書かれた作品です。作者が水泳をして肉体を無我に使っていたのが関係しているのではないかとかってに思ってます。『パークライフ』が少し分かりにくいので『東京湾景』から読んでいただければ吉田修一さんの純文学系は入りやすいかと思います。

第2位『怒り』

怒り(上) (中公文庫)

怒り(上) (中公文庫)

怒り(下) (中公文庫)

怒り(下) (中公文庫)

映画化された作品なので皆さんもご存知だと思います。市橋達也の逃亡を材台にした作品です。『悪人』から社会問題をテーマにした作品が多くなります。『悪人』よりもエンターテイメント性が高い作品です。

第1位 『横道世之介

横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)

他の作品は順位をつけるのに中々苦労したのですが『横道世之介』だけは迷わなかったです。先が読みたいけど終わってしまうのが悲しい読みたくない。そんな気持ちになれる作品で、そういう作品と出会ることは非常に稀です。出会えて非常に幸福だと思えた数少ない作品の1つです。

まとめ

上にあげた作品はどれもオススメです。どれか1作品でも読んで頂ければ吉田修一作品の魅力の虜になると思います。ぜひ読んでみて下さい。
それではまた。